コラム
ゴミ屋敷になる片付けられない原因とは?
ゴミ屋敷
2026年1月25日
部屋が整然と保てず、いつの間にか足の踏み場もない状態に陥ってしまう。
そんな状況に悩んでいる方は少なくないでしょう。
物が溢れ、片付けられない原因は、単なる怠惰や性格の問題だけではないかもしれません。
その背景には、思いがけない心理的な要因や、生活の変化、さらには健康状態が深く関わっていることがあります。
今回は、こうした片付けられない状況が生まれる原因を探り、そのメカニズムを解き明かしていきます。
目次
ゴミ屋敷になる片付けられない原因
心理的要因が積み重なる
部屋が片付けられなくなり、ゴミ屋敷化していく背景には、様々な心理的な要因が複雑に絡み合っています。
例えば、孤独感や寂しさを感じている人は、物に囲まれることで安心感を得ようとし、結果として物を集めすぎてしまうことがあります。
また、幼少期の経験や過去の物資不足などからくる「もったいない」という気持ちが強すぎると、不要なものまで捨てられなくなります。
さらに、収集癖があったり、衝動的に買い物をしたりする習慣も、物に囲まれた生活を助長する一因となります。
こうした心理的な側面が積み重なることで、次第に片付けが困難になっていくのです。
生活習慣や環境の変化
日々の生活習慣や、置かれている環境の変化も、部屋を片付けられなくなる大きな原因となり得ます。
仕事で多忙になり、帰宅時間が遅くなると、家事や片付けに費やす体力や時間がなくなってしまいます。
ライフステージの変化、例えば転職や育児、あるいは家族との死別などによって、生活リズムが大きく変わった際に、片付けへの意欲や能力が追いつかなくなるケースも少なくありません。
また、幼い頃から散らかった環境で育った場合、それが当たり前となり、片付けの習慣が身につかないまま大人になることもあります。
こうした生活の変化や環境要因が、片付けられない状況を生み出す土壌となるのです。
病気や精神的な不調
部屋の片付けができない原因として、病気や精神的な不調が潜んでいる場合も考えられます。
例えば、認知症の初期症状として、ごみ出しの日を忘れたり、物の区別がつかなくなったりすることがあります。
うつ病では、意欲や気力が著しく低下し、日常生活の維持さえ困難になるため、片付けどころではなくなってしまうことがあります。
また、強迫性障害の一種である「ため込み症(ホーディング)」では、明らかなごみであっても捨てることに強い抵抗を感じ、物を集め続けてしまいます。
その他、統合失調症、セルフネグレクト、発達障害(ADHDなど)といった疾患も、片付けられない状況と関連があることが指摘されています。
これらの疾患が原因となっている場合、本人の意思だけでは改善が難しく、専門的なアプローチが必要となります。

片付けられない心理的背景とは
孤独感や寂しさを物で埋める
部屋が片付けられない背景には、深い孤独感や寂しさが隠れていることがあります。
親しい人との関係が希薄になったり、喪失感を抱えたりすると、心の隙間を埋めるかのように物を集め始めます。
物に囲まれている状態に安心感を覚え、孤独感を紛らわせようとする心理が働くのです。
装飾のない殺風景な部屋に寂しさを感じ、無意識のうちに物を集めてしまう人もいます。
このように、感情的な拠り所を物に求めることで、部屋は次第に物で埋め尽くされ、片付けられない状態へと繋がっていきます。
「もったいない」という強い思い
「もったいない」という言葉は、物を大切にする日本古来の美徳ですが、これが過度になると片付けを妨げる要因となります。
まだ使えるかもしれない、いつか必要になるかもしれない、人からもらったものだから捨てられない、といった思いから、明らかなごみや長年使っていない物さえも溜め込んでしまうのです。
この心理は、過去の貧しい時代を経験した世代や、物への執着が強い人に多く見られます。
物を捨てることに罪悪感を感じてしまい、結果として部屋に不要な物が増え続け、片付けられない状況を生み出してしまいます。
収集癖や衝動的な買い物
収集癖があったり、買い物が好きだったりする心理も、部屋を片付けられない一因となります。
特に現代では、インターネットを通じて簡単に物が購入できるようになり、購入すること自体が目的となってしまうケースが増えています。
買ったことに満足してしまい、届いた物を開けずに放置した結果、物が増え続けることもあります。
これは、単なるコレクションとは異なり、明らかなごみや、自分にとって不要なものまで集めてしまう傾向として現れることがあります。
こうした収集癖や衝動的な買い物は、部屋に無自覚のうちに物を蓄積させ、片付けを困難にする大きな要因となります。
まとめ
部屋が片付けられず、ゴミ屋敷状態になってしまう原因は、怠惰や性格の問題だけではありません。
孤独感や「もったいない」という心理、収集癖といった精神的な背景に加え、仕事の忙しさや生活習慣の変化、さらには認知症やうつ病などの病気が深く関わっていることが明らかになりました。
これらの複合的な要因が積み重なることで、片付けられない状況は深刻化します。
原因を理解し、必要であれば専門家の助けを借りることも、部屋を整え、心の安定を取り戻すための一歩となるでしょう。








