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コラム

セルフネグレクトとは?なぜ起こる?原因と対策をご紹介

ゴミ屋敷

2025年1月13日

セルフネグレクトは、近年増加傾向にある深刻な問題です。
ご自身の生活や健康状態を顧みない状態、周囲への助けを求められない状態。
それは、誰にでも起こりうる可能性があります。
一見、他人事のように思えるかもしれませんが、その背景には様々な要因が複雑に絡み合っています。
今回は、セルフネグレクトがなぜ起こるのか、その多角的な原因と、そこから脱するための具体的な対策を解説します。
自分自身や大切な人のために、ぜひ最後まで読んでみてください。
セルフネグレクトへの理解を深めることで、早期発見や適切な対応につながる可能性があります。

セルフネグレクトはなぜ起こるのか 多角的な原因分析

1:身体的要因

身体機能の低下は、セルフネグレクトの一つの大きな要因です。
視力や筋力の衰え、慢性的な痛みなどにより、身の回りの世話をすることが困難になり、それが次第に生活全般への意欲低下へと繋がります。
高齢者だけでなく、病気や怪我などによって身体機能に制限が生じた若年層においても、同様のことが起こりえます。
身体的な不自由さが、心理的な負担となり、セルフネグレクトへと発展するケースは少なくありません。

2:経済的要因

経済的な困窮は、セルフネグレクトを招く重要な要因の一つです。
食費や医療費の支払いが困難になることで、栄養バランスの取れた食事や必要な医療を受けられなくなり、健康状態が悪化します。
生活必需品の購入もままならない状況では、住環境の悪化も避けられず、負のスパイラルに陥る可能性が高まります。
特に、低所得の若年層や、収入減に直面した高齢者においては、経済的な不安がセルフネグレクトの大きなリスクとなります。

3:社会的要因

社会的な孤立も、セルフネグレクトに深く関わっています。
家族や友人との繋がりが希薄になり、周囲に相談できる人がいない状況では、問題を抱え込みがちになります。
高齢者の場合、加齢による社会からの孤立や、家族の不在が大きな要因となることがあります。
一方、若年層では、人間関係の構築が苦手であったり、コミュニケーション不足に陥っていることが、孤独感を増幅させ、セルフネグレクトへと導く可能性があります。

4:心理的要因

「めんどくさい」という気持ちは、セルフネグレクトの始まりとなる可能性があります。
最初は些細なことから始まる怠慢が、次第に生活全般に波及し、ゴミ屋敷化や不衛生な状態へと繋がっていきます。
この「めんどくささ」の背景には、自己嫌悪や無価値感、抑うつ状態など、様々な心理的な要因が潜んでいる可能性があります。
特に若年層では、現代社会のストレスやプレッシャーが、こうした心理的な負担を増大させる一因となっています。

5:認知症やうつ病との関連性

認知症やうつ病などの精神疾患は、セルフネグレクトのリスクを高める大きな要因となります。
認知機能の低下によって、身の回りの世話をする能力が低下したり、判断力が曖昧になることで、適切な行動が取れなくなります。
うつ病の場合、意欲の低下や無気力感がセルフケアを困難にし、生活全般の放棄へと繋がることがあります。
これらの病気は、セルフネグレクトの原因となるだけでなく、セルフネグレクトによって症状が悪化する可能性もあります。

6:若年層特有の要因

若年層におけるセルフネグレクトは、自己嫌悪や無価値感、現代社会特有のストレスが大きく関わっています。
就職活動や仕事でのプレッシャー、人間関係の悩み、経済的な不安など、若者を取り巻く環境は複雑で、精神的な負担が大きくなっています。
これらのストレスが、自己肯定感を低下させ、セルフネグレクトへと繋がる場合があります。

7:高齢者層特有の要因

高齢者層においては、加齢による身体機能の低下や認知機能の低下、社会からの孤立などが、セルフネグレクトを招く主要因となります。
健康状態の悪化や経済的な不安、家族や友人との繋がりの喪失などが重なると、生活への意欲を失い、セルフネグレクト状態に陥るリスクが高まります。

セルフネグレクトからの脱出 具体的な対策・支援

早期発見の重要性:周囲の気づきと声かけ

セルフネグレクトは、本人が自覚しにくいのが特徴です。
そのため、周囲の人の気づきと声かけが非常に重要となります。
些細な変化にも目を向け、異変を感じたら、早めに声をかけることが大切です。
安否確認アプリの活用や、定期的な連絡も有効な手段です。

専門機関への相談:窓口とサポート体制

セルフネグレクト状態にあると判断された場合は、専門機関への相談が不可欠です。
地域包括支援センターや精神科、心療内科などが相談窓口となります。
専門家のアドバイスを受けながら、適切な治療や支援を受けることで、改善に繋げることができます。

生活環境の改善:ゴミ屋敷からの脱却

ゴミ屋敷状態になっている場合は、生活環境の改善が急務です。
必要に応じて、家事代行サービスや不用品回収会社などの専門家の協力を得ることも有効です。
生活空間の改善は、心身の健康回復に大きく貢献します。

心のケア:カウンセリングと精神科医療

セルフネグレクトの背景には、多くの場合、心理的な問題が潜んでいます。
カウンセリングや精神科医療による心のケアは、セルフネグレクトからの回復に不可欠です。
専門家のサポートを受けながら、自分の気持ちと向き合い、問題解決への糸口を見つけることが重要です。

経済的支援制度の活用:生活の安定化を目指す

経済的な困窮が原因となっている場合は、生活保護制度やその他の経済的な支援制度の活用を検討する必要があります。
生活の安定化は、セルフネグレクトからの脱却に不可欠な要素です。

社会参加の促進:繋がりを取り戻す努力

社会との繋がりを取り戻すことも、セルフネグレクト対策として重要です。
地域活動への参加やボランティア活動、趣味のサークルなどを通して、人と接する機会を増やし、社会との繋がりを強化することで、孤独感を軽減し、生活への意欲を高めることができます。

再発防止のための継続的なケア

セルフネグレクトは、一度改善したとしても再発する可能性があります。
そのため、継続的なケアが重要です。
定期的な通院やカウンセリング、周囲との継続的なコミュニケーションなどを通して、再発防止に努めることが大切です。

まとめ

セルフネグレクトは、身体的、経済的、社会的、心理的な様々な要因が複雑に絡み合って起こる深刻な問題です。
高齢者だけでなく、若年層にも増加傾向にあり、早期発見と適切な対応が求められます。
この記事で紹介した原因と対策を参考に、自分自身や周囲の人々のセルフネグレクト予防に役立てていただければ幸いです。
周囲のサポート、専門機関への相談、生活環境の改善、心のケア、経済的支援、社会参加の促進、そして継続的なケアが、セルフネグレクトからの脱出、そして再発防止に繋がります。
小さな変化にも目を向け、早めの対応を心がけましょう。

当社では、「遺品整理」 「特殊清掃」という分野に置き、全ての人々とのご縁を大切にしております。
また、時代の変化にも素早く対応し、常にお客様のニーズに応えるサービスを目指しております。
故人の想いを大切にしつつ、料金体制もお客様に合わせて柔軟に対応させていただくと同時に、資格を持ったプロが安心してサポートいたします。
ぜひお気軽にご相談ください。

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