コラム
生前整理とは?やることリストで安心の準備を始めよう
生前整理
2025年5月3日
生前整理は、人生の最終段階に向けた準備として、近年注目を集めています。
漠然と「生前整理をしたい」と考えていても、何から始めたら良いのか分からず、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
今回は、生前整理で具体的に「やること」をリスト形式でご紹介します。
スムーズな生前整理を進めるためのポイントを解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
生前整理のやることリスト
1:重要書類の整理と保管場所の明確化
戸籍謄本、住民票、保険証、運転免許証、権利証など、重要な書類を整理し、保管場所を家族に明確に伝えましょう。
紛失や破損を防ぐため、耐火性の金庫や保管ボックスを使用することも有効です。
保管場所を記載したメモを、分かりやすい場所に置いておくこともおすすめです。
2:預貯金口座・投資資産などの金融資産の確認と整理
預貯金口座、投資信託、株式など、保有する金融資産を全てリスト化します。
口座名義、残高、金融機関名、暗証番号などを記録し、安全な場所に保管しましょう。
不要な口座があれば、生前に解約することを検討しましょう。
3:不動産・車などの資産の把握と相続に関する検討
不動産、車、貴金属など、所有する資産を把握し、相続に関する検討を始めましょう。
相続税対策として生前贈与を検討する場合は、税理士への相談が不可欠です。
相続人に資産をどのように分配したいか、遺言書の作成も検討しましょう。
4:デジタル資産(データ・アカウント)の整理とパスワード管理
パソコン、スマートフォン、クラウドサービスなどに保存されたデータ、SNSアカウント、オンラインサービスの会員情報などを整理します。
パスワードは安全な場所に記録し、家族に共有する手段を検討しましょう。
不要なアカウントは解約することをお勧めします。
5:遺言書の作成または見直し
遺言書を作成することで、相続に関するトラブルを未然に防ぐことができます。
既に作成済みの場合は、内容を見直し、現在の状況に合ったものになっているか確認しましょう。
専門家である弁護士や司法書士に相談すると安心です。
6:エンディングノートの作成
エンディングノートには、葬儀や墓に関する希望、医療・介護に関する希望、大切な人へのメッセージなどを書き込みます。
財産に関する情報は、遺言書と区別して記載しましょう。
7:葬儀に関する希望の明確化
葬儀の形式、費用、参列者など、自分の希望を家族に伝えましょう。
エンディングノートに詳細を記載しておくことで、家族の負担を軽減できます。
8:お墓に関する希望の明確化
お墓に関する希望(形式、場所、費用など)を家族に伝えましょう。
生前に墓地を購入する「生前墓」という選択肢もあります。
9:身の回りの品物の整理と処分
不要な衣類、家具、食器など、身の回りの品物を整理し、処分しましょう。
断捨離を実践し、本当に必要なものだけを残すことを心がけましょう。
10:人間関係の見直しと連絡先の整理
親しい友人や家族など、今後の人生で大切にしたい人間関係を見直し、連絡先を整理しましょう。
葬儀に参列してほしい人には、その旨を伝え、連絡先を家族に共有しておきましょう。
11:介護サービスや医療に関する希望の明確化
介護や医療に関する希望(施設の種類、在宅介護の有無など)を家族に伝え、必要な手続きを進めましょう。
12:死後事務委任契約等の検討
死後事務委任契約を締結することで、死後の手続きをスムーズに進めることができます。
弁護士や司法書士などの専門家に依頼することを検討しましょう。
生前整理をスムーズに進めるための準備
1:定期的な見直しと情報の更新
生前整理は一度で完了するものではありません。
定期的に見直し、情報を更新していくことが大切です。
特に金融資産やデジタル資産は、状況が変化しやすいので注意が必要です。
2:家族への情報共有と相談
生前整理の内容や進捗状況を家族に共有し、相談しながら進めましょう。
家族の意見を聞き入れ、納得いく形で進めることが大切です。
3:専門家への相談
生前整理は、法律や税金に関する知識が必要な場合もあります。
弁護士、司法書士、税理士などの専門家に相談することで、より安心・安全に進めることができます。
まとめ
今回は、生前整理で「やること」を網羅的にリスト形式でご紹介しました。
生前整理は、自分自身の人生を振り返り、残りの人生をより豊かに過ごすためにも役立ちます。
また、家族への負担軽減にも繋がるため、早めの準備がおすすめです。
迷う点があれば、専門家への相談も検討しましょう。
定期的な見直しを心がけ、安心して最期の時を迎えられるよう、準備を進めていきましょう。
この記事が、皆様の生前整理の助けになれば幸いです。